【字の指導】『丁寧に』書く意識をもたせる方法とは(改)!?
某同僚「Yさんのクラスの人は字がキレイですね。」


ありがとうございます。
こんにちは、Yです。
ブログ初期に書いたこちらの記事、読みにくい部分があったので書き直しました。
どの教員も、クラスの人に字を丁寧に書いてほしいと願っていると思いますが、これがなかなか難しいのです。字の練習が好き!という児童もいますが、大抵はめんどくさいと思っているものです。そんな人たちに、どうやって『丁寧に』書く意識をもたせるか。どうすれば同僚から上記のように言われるクラスになるのか。
ここではその方法について語っていこうと思います。
ポイントは、
(1)基本を押さえた全体指導
(2)1対1の指導
(3)紹介の場を設ける
の3点です。
特に(2)1対1の指導が大切です。ここでの関わり方1つで、クラス全体の字に対する意識が変わります。
では指導の流れから見ていきましょう。
※おそらく1番『丁寧に』指導しないといけない1年生のひらがなについてまとめたいと思います。もちろん他の学年でも応用できるので、これをベースに多少いじってもらえればと思います。
(1)基本を押さえた全体指導
(前提)→毎回確認
・字を書くときは声を出さない。
・字を書くときの姿勢を保つ。
1.児童の前で書く
・マス黒板必須。1〜4の部屋に分けておく。
・ワークの色に合わせて1画ずつ色を変える。
2.読み方を確認する
・大きい声で、小さい声で、高い声で、低い声でなど、何パターンかすると盛り上がる。
3.その文字のつく言葉を集める
・「あ」から始まる言葉、「あ」が途中で出てくる言葉、「あ」で終わる言葉の3パターン。
・該当の字は黄色で書く。
4.書き順を確かめる
・みんなで「1、2」と声を出しながら空書きをする。
5.書くときの注意点を確かめる(重要)
・1画ずつ、どの部屋から書き始めて、どの部屋で終わるのかを必ず確認する。
・使わない部屋があるときは×をしておく。
・はらい、はねなどを確認する。(腕全体ではなく、手首を使ってはらう、はねる練習を毎回する。私はねこの手と呼んでいました。)
・「ま」などは横長の丸、「す」などは縦長の丸(三角に近い)を作らせる。
6.練習マス1行目に取り組む
・できたら手を挙げて待ち、丸つけをしてもらう。
・全部丸になったら残りのマスに進む。
7.残りのマスに取り組む
・できたら色塗りに進む。
8.付属の絵に色塗りをする
・できたら提出する。(移動は黙って)
(2)1対1の指導
6の行程で手を挙げた児童とは、1対1で関わることになります。このときの関わり方でその児童の字に対する意識が変わります。
- 必ず1文字ずつ丸をする。
- よく書けていたら花丸をする。
- 「この字が特にいいね。」「ゆっくり集中して書いていたね。」など、プラスの声かけを一言はする。
しかし、直しは容赦なくやりましょう。字が上手で得をすることは多くありますが、損をすることは一切ありません。厳しいかも…と躊躇せず、その人の将来のためと思って直しましょう。その際、できていないから直し、というニュアンスにならないように気をつけます。
- 「ここをもう少しこうすればもっとかっこいい字になるよ。」など、前向きな声かけをする。
- 「1画目は上手に書けているね。2画目をもう少し4の部屋まで入れよう。」など、具体的に指導する。
直されたノートが後から返ってくるのと、上記のように励まされたり、具体的な指導をされたりしながら1対1で直されるのでは気持ちが変わってきます。このように声かけをするために、1行目が終わった段階で1人ずつ丸つけをして、1対1の指導をする場を作ります。
1行目で一度指導を入れることで、2行目以降は意識して練習できるというメリットもあります。
(3)紹介する場を設ける
仕上げです。丁寧に書いていた児童、集中して一生懸命書いていた児童を何かしらの方法で紹介します。そうすると、さらに意欲が高まります。
『上手に』書いている、ではなく『丁寧に』書いている児童を選ぶのがポイントです。
『上手に』書けない児童はどうしても字の練習が嫌いになります。上手くできないことを好きになれないのは当然ですよね。
なので、私はいつもクラスの人に、「『上手に』書こうと思わなくていいから、『丁寧に』書けるようになろう。それは誰にでもできるよ。」と声をかけることにしています。そして、そういう基準で紹介するノートを決めています。
紹介する方法としては、学級通信と教室掲示をよく使います。特に学級通信がおすすめです。保護者の目にも触れるので、加えて宿題時の声のかけ方、直しのポイントなども伝えていけると、協力してもらいやすくなり一石二鳥です。
以上が3つのポイントです。
毎日この指導を続けることで、字を丁寧に書くことが身についていきます。逆に1年生のこの機会を逃すと、カタカナ指導や漢字指導が始まったときに、字を丁寧に書く意識がないまま進めることになります。それは、6年間全てに影響を与えてしまいます。担任が根負けせずに、褒める・直す・励ますをくり返しましょう。字が丁寧なのはすごいこと!という意識をこの時期に植え付けてしまいましょう。
(4)まとめ
字を丁寧に書く意識をもたせるには
(1)基本を押さえた全体指導
(2)1対1の指導
(3)紹介する場を設ける
の3点を、根気強く日々繰り返すことが大切です。
クラスの人たちの字が上手くなっていくと、担任としても丸つけが気持ちよくなってきます。楽しく字の指導をしていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
参考になった、ここをもう少し詳しく!、○○について語ってほしい、などなど、コメントいただけると励みになります( ´ ▽ ` )
↓頑張って更新しますので、よろしくお願いいたします(´ω`)
↓参加しています。クリックしていただけると嬉しいです(´ω`)