【作文指導⑥】ありきたりな作文から誰でも脱却できる!ドラマチック作文!!【中・高学年】
こんにちは、Yです。
自分で思っていたより作文指導の記事が長く続いています。
疲れてき(略)
明日題名に関する記事を書いて終わりにするつもりです。
あと少しだけお付き合いください。
全部マスターしてもらえたら、クラス全体の作文力がかなり上がるはずです。
今回は、文章全体の構成の話をします。
『ドラマチック作文』とYさんが勝手に呼んでいる文章構成です。
【作文指導①】で、魅力的な書き出し文の話をしました。
この後どうつないでいくのか、ということですね。
あんまりたくさん指導できない、そんな時間ない、と思っている方は、【作文指導①】の『書き出し文』と、【作文指導⑤】の『実はね…。』(下記)だけでも読んでいただき、今回の『ドラマチック作文』の構成に取り入れてもらえればと思います。それだけでも大幅に作文が変わるはずです。
では、『ドラマチック作文』の指導法を紹介していきます。
(1)『ドラマチック作文』とは
Yさん命名。中高学年には、よく見るタイプの作文から脱却してほしくて指導している構成。先にメインの場面をちらっと書いてから内容に入ります。過去を回想シーンのように書くことで、現在の盛り上がり(山場)を引き立てます。
低学年は、時系列に沿って文章を組み立てる能力を伸ばしてあげてほしいので、この構成はおすすめしません。
以下が例になります。
【よく見るタイプの作文】
よくあるタイプの作文です。時系列に沿って書いています。
けして悪くはありませんが、担任としてはここから脱却してほしいものです。
【ドラマチック作文】
急にレベルが上がったように感じますが、過去の場面を少し足して、順番を入れ替えただけです。
書き出しの黄色ラインで、メインの場面にちらっと触れています。その後、少しでもいいので過去の回想場面を書きます。上の図で言うと赤ラインの部分です。9行目の黄色ラインで現在の場面に切り替わります。2か所の黄色ラインは、内容がつながっているといいですね。
よく見るタイプの作文よりドラマチックな感じがしませんか。
だからYさんは『ドラマチック作文』と呼んでいます。
(2)『ドラマチック作文』の指導法
どうすればドラマチックな作文が書けるようになるのでしょうか。
1.『ドラマチック作文』を紹介する
(1)の図のように比較できるように2つの作文を用意します。まず、どちらの作文の方が良い感じがするかを聞いてみるといいでしょう。おそらく大半の人が『ドラマチック作文』の方が何か良い!と言います。
2.よく見る作文と『ドラマチック作文』の違いを探す
最初から教え込んでしまうのではなく、どこが違うのかを探してもらいます。【作文指導①】~【作文指導⑤】の中で指導しているものがあれば、意見が出やすいと思います。
3.簡単な骨組みを作る
下の図のようなワークシートを作ってあげてください。それだけで骨組みしやすくなります。
これは体育大会などの行事後を想定しています。
4.作文を書き始める
骨組みを見ながら書いていきます。初めはつなぎの部分が上手くいきませんが、書いているうちに慣れるので、あまり気にしなくていいです。
ただ、どのクラスにも本当に作文が苦手で手が止まってしまう人がいます。なので、私は毎回ある程度の型を黒板に書くようにしています。
ざっくりですが、こんな感じです。
これで大半の人が書けます。もちろん、これでも難しい!という人がいるので、そこからは個人指導になります。
(3)まとめ
今回は『ドラマチック作文』について紹介しました。
この構成の中に、過去記事で紹介した『魅力的な書き出し文』『会話文』『オノマトペ』『比喩』『実はね…』などを織り交ぜていくと、かなりの人数が大作を書いてきます。
作文指導が難しい、作文の添削が大変と思っている先生方、ぜひこの指導をしてみてください。作文読むのが楽しくなりますよ。
週末の宿題で作文が出て困っている保護者の皆さま、一度お家で指導してみてください。学校で褒められたらやる気が出るかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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