独断と偏見で楽しく教育を語る

仕事大好きな現役の小学校教員が、学校やお家で活かせる指導法などを語るブログです。同じ仕事をしている方はもちろん、教員を目指している方、小学生のお子さんがいらっしゃる方(保護者さん)、いろいろな方の参考になればいいなと思います。

【絵画⑥】低学年:クレパス指導まとめ『夏休みの宿題も怖くない!』

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Yさん「図工に『取り組んでいる』先生は多いけど、図工の『指導をしている』先生はあまりいないんだよ。」

 

こんにちは、Yです。

上記の言葉を後輩に言ったとき、ポカンとされました。

「どう違うんですか?」と。

全然違うわ!前者は図工の時間を取っているだけ、後者は目的をもって何かしらの指導をしているということ! 

 

最近クレパス記事が多かったので、まとめというわけではないのですが…このかわいい後輩に説明した絵画の年間スケジュールを紹介しようと思います。

 

 

絵は、描くのも教えるのも得意不得意がはっきり出ます。Yさんは、自分が絵を描くのも好きですが、教える方がもっと好きです。しかし、担任をしていて思うのは、最初から自信をもって楽しく絵を描ける人はかなり少ないということです。1年生なんて、クレパスを持ったまま泣いてしまう人までいます。私もいろいろと悩み、自信をもたせてあげたい、楽しく描かせてあげたいと、かなり試行錯誤しました(過去記事参照)。するとある時、とあるベテランサポーターさんにこう言っていただけたのです。

「Y先生のクラスの人は、嬉しそうに自分の絵のことを教えてくれますね。それも全員がです。」

『嬉しそうに自分の絵のことを話せる』ということは、自信をもって楽しく絵を描いているのでは!?と思い、とても嬉しかったことを覚えています。

 

そのクラスはどうやってその状態まで成長したのか、どういったスケジュールで取り組んでいたのか、本記事で書いていきます。

 

指導に変わったものは使いませんので、お家でもできることばかりです。夏休みの宿題等でお困りの保護者の皆さまも参考にしてください(∩´∀`)∩

また、クレパス記事が多かったので1年生メインで描いていますが、本来どの学年でもこれくらい計画立てて指導するべきですので、一連の流れとして参考にしていただければと思います。

 

 

(1)1年生のクレパス指導について

 そもそもの話になるのですが、1年生にいきなり四つ切画用紙を渡すことに無理があります。1年生にとっては大きな大きな画用紙です。そこに「さあ、描いてみよう!」と言われれば、パニックになっても仕方ありません。

ではどうすればよいのかというと、4月から段階ごとに指導していく必要があるのです。逆に言えば、スモールステップで『出来た!』を積み重ねていけば、どの人も自信をもって楽しく描けるようになっていくのです。

ちなみに、冒頭で述べた『クレパスをもって泣いていた1年生』は、秋のコンクールで入賞するまでに成長しました。

それでは指導手順を詳しく見ていきましょう。

 

(2)秋のコンクールに向けてのスケジュール

①1学期(基礎)

【4月】

  • 初めて図工をするときは、特に何も言いません。まずは、『学校で絵を描く』経験をさせます。画用紙は16切くらいのサイズで十分です。テーマは『好きな食べ物』など、描きやすいものを選びます。
  • 2回目から指導を始めます。別記事で紹介している、クレパスの基本を押さえます。

rico-ysan.hatenablog.com

題材は、季節的なことも踏まえて『こいのぼりの鱗の色塗り』がおすすめです。

 

【5月・6月】

  • 学校によって多少違いはありますが、おそらくこれくらいの時期に体育大会や校外学習があります。それぞれの行事が終わった後に、思い出の絵を描きます。このときに、人物を描く指導をします。詳しくは過去記事を参考にしてください。

rico-ysan.hatenablog.com

画用紙は、四つ切サイズを横長に半分にしたものがおすすめです。まだ奥行きのある絵を描くことが難しいので、横に広げられる方が描きやすいからです。

また、白の画用紙ではなく『空をイメージした水色』『地面をイメージした薄茶色』の画用紙を使用することをおすすめします。まだ背景を塗る方法を教えていないので、最初から色が付いているほうが仕上がりが良いです。 

 

【7月】

正直水泳や何やらで絵画どころではないです。この時期にねんどなどさせてあげると良いと思います。

 

②2学期(応用)

【9月】

  • 基礎から少しレベルアップします。これくらいの時期から技法的なことを教え始めます。基本ができていることが前提になりますので、1学期にきちんと指導しておきましょう。まずは『はみ出し描きの術』から指導します。

rico-ysan.hatenablog.com

この技法は画用紙からはみ出して描くことができるので、クラスの人たちも喜んで取り組みます。 

  • 次に『重ね描きの術』を指導します。

rico-ysan.hatenablog.com

 

③2学期(本番)

 【10月・11月】

  • 技法を2つ教えたらいよいよ本番の四つ切画用紙です。四つ切画用紙1枚であっても、スモールステップで指導する必要があります。

rico-ysan.hatenablog.com

 

(3)まとめ

今回はクレパス指導まとめ』について紹介しました。

1枚の絵を仕上げる過程を知っていただけたでしょうか。これくらい丁寧にやれば、ほとんどの人が楽しんで自分の絵を描くようになるのですが……冒頭でも述べた通り、なかなか図工の『指導』をしている先生っていないのです。図工に『取り組んでいる』だけなんですよね。それでは上手い人だけ楽しんで、苦手な人は投げやりになって当然です。

ぜひ来年の夏にはご家庭でも参考にしていただければ嬉しいです。

12月以降どうするの?と思われるかもしれませんが、図工には工作もあるんですよ。Yさんは、12月は簡単な工作、3学期は版画なんかをすることが多いです。絵画以外あまり教えるのが得意でないので、いろいろ試行錯誤しているところです。何かおすすめの工作とかあれば教えてください…。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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