独断と偏見で楽しく教育を語る

仕事大好きな現役の小学校教員が、学校やお家で活かせる指導法などを語るブログです。同じ仕事をしている方はもちろん、教員を目指している方、小学生のお子さんがいらっしゃる方(保護者さん)、いろいろな方の参考になればいいなと思います。

【絵画④】低学年:クレパスのおすすめ技★後編★『重ね描きの術』

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某担任「今日はクレパスで果物を描きましょう。」

某児童「できた!」

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こんにちは、Yです。

前回と同じ始まり方ですが…

 

何も指導せずに描かせた場合、ほとんどの人が【A】の仕上がりになります。

【A】もクレパスの基本は押さえているので悪くはないのですが、【B】の方が何か良い感じがしますよね。

『何か良い感じ』なのは、すいかが画用紙からはみ出すほど大きく描かれていたり、いくつかの果物が重なって描かれていたりするからです。

そのような絵を描いてもらおうと思えば、やはり指導が必要です。

今回は、クレパスの基本から少しレベルアップした、簡単スキルを紹介していきます。

 

前編は『はみ出し描きの術』→【B】のすいか部分

後編は『重ね描きの術』→【B】のぶどうとみかん部分

 

本記事は後編『重ね描きの術』です。

前編の記事はこちらをご覧ください。

rico-ysan.hatenablog.com

 

後半も難しい指導ではありませんので、ぜひ参考にしてくださいね(∩´∀`)∩

 

 

(1)『重ね描きの術』とは?

命名Yさん。(クラスの人たちに紹介するときには、張り切って巻物型にしています)

いくつかのものが重なるように描く技法。奥行きが生まれ、まとまりを感じる絵になる。描きたいものがいくつかあるときに、線が交わらないように描くために使用するスキル。

 

実はYさん、以前はクラスの人たちに「なんで後ろにあるものの線が見えてるのよ。そこは前から見たら見えないんだから、描かなくていい線でしょう。」と、意味のない声かけをしていました。それがあるとき、かわいい1年生の一言ではっとしたのです。(2回目、前編参照)

「だって先生、そっちを先に描いたんだから仕方ないじゃない。」

 

 

 

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そうだった~…

描きたいものから描いてしまうのが低学年だった~…

まだまだ幼い彼ら彼女らに、見えてる線見えてない線なんて難しいことを言っても判断できるはずがなかったのです(反省)。

前から見たときに見えるものから描くように指導しなくては…

という経緯でこの術は生まれました。

 

(2)指導の仕方

【B】のぶどうとみかんを題材に説明していきます。

鉛筆での下描きはしません。ただし、薄い色から着色する必要があるので、まずは一通り黄色のクレパスで描いていきます。

 

1 .黄色のクレパスで形を描く

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いきなり重要ポイントです。

ここでの指導が今回のキモになります。

「1番大きく描きたいものをドドンと描きましょう。」(ここではすいか)

「次に大きく描きたいものを横に描きましょう。」(ぶどう)

ここまではほとんどの人が出来ます。

次がポイントです。

「後ろにみかんが隠れているよ。ちょっと覗かせてみよう。」

隠れているものが後ろから覗いている、という感覚で描かせます。

そうすると、全部描かなくていいんだな、ということがわかりやすくなります。

仕上げに…

「後ろから覗いているものの線が見えていたらおかしいでしょう?隠れているはずなのに。だから、絵を描くときは前から順番に描くと上手くいくんですよ。」と伝えます。

 

2.薄い色から塗る

あとはクレパスの基本に従って着色していくだけです。

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まずはみかん。

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続いてぶどう。

今回は前編のためにすいかを先に塗り終えていましたが、本来は果物ごとに塗っていくのではなく、オレンジ→赤→緑→紫→こげ茶色→黒の順で薄い色から塗り、全体的に仕上げていく感じです。

 

3.完成

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これで完成です。

黄色が良い具合に混ざって、線を浮き出してくれています。

これ、教室に掲示して遠目で見るとすごく良い感じになるんですよ。
 

(3)まとめ

今回は簡単スキル★後編★『重ね描きの術』を紹介しました。

この術を使っていると、ぐっと絵のレベルが上がります。1つ重なっているだけで、絵のクオリティがぐっとアップします。高学年でも出来ない人が多いので、Yさんはどの学年でも1学期の間にこれに近い指導をするようにしています。このスキルを使えるかどうかで本当に仕上がりが変わるので、ぜひやってみてくださいね(∩´∀`)∩

クレパスの基本、人物の描き方も紹介しておりますので、ぜひお読みください。

rico-ysan.hatenablog.comrico-ysan.hatenablog.com

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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