独断と偏見で楽しく教育を語る

仕事大好きな現役の小学校教員が、学校やお家で活かせる指導法などを語るブログです。同じ仕事をしている方はもちろん、教員を目指している方、小学生のお子さんがいらっしゃる方(保護者さん)、いろいろな方の参考になればいいなと思います。

【字の指導】『丁寧に』書く意識をもたせる方法とは!?

  

f:id:RICO_Ysan:20201004211827j:plain

某同僚「Yさんのクラスの人は字がキレイですね。」

 

f:id:RICO_Ysan:20201004213348p:plain
f:id:RICO_Ysan:20201004213608p:plain

ありがとうございます。

こんにちは、Yです。

 

いきなり自慢から始まってすみません。(おい)

上記は実際に私が言われることで、大変ありがたく思っております。

 

どの教員も、クラスの人に字を丁寧に書いてほしいと願っていると思いますが、これがなかなか難しいのです。字の練習が好き!という児童もいますが、大抵はめんどくさいと思っているものです。そんな人たちに、どうやって『丁寧に』書く意識をもたせるか。どうすれば同僚から上記のように言われるクラスになるのか。

ここではその方法について語っていこうと思います。

 

 

 

ポイントは、

(1)基本を押さえた全体指導

(2)1対1の指導

(3)紹介の場を設ける

の3点です。

 

特に(2)1対1の指導が大切です。ここでの関わり方1つで、クラス全体の字に対する意識が変わります

 

では指導の流れから見ていきましょう。

※おそらく1番『丁寧に』指導しないといけない1年生のひらがなについてまとめたいと思います。もちろん他の学年でも応用できるので、これをベースに多少いじってもらえればと思います。

 

 

(1)基本を押さえた全体指導

(前提)→毎回確認

・字を書くときは声を出さない。

・字を書くときの姿勢を保つ。

 

①児童の前で書く。

②読み方を確認する。

③その文字のつく言葉を集める。

④書き順を確かめる。

⑤書くときの注意点を確かめる。

⑥練習マス1行目に取り組む。

⑦残りのマスに取り組む。

⑧付属の絵に色塗りをする。

 

⑥〜⑧は使っている教材によって多少変わるかもしれませんが、だいたいこんな流れです。

 

…ん?普通では?

 

そうです。流れ自体は特に変わったところはないと思います。

1行程ずつ、もう少し具体的に見ていきましょう。

 

①児童の前で書く。

・マス黒板必須。1〜4の部屋に分けておく。

・ワークの色に合わせて1画ずつ色を変える。

f:id:RICO_Ysan:20201004215647j:plain

 

②読み方を確認する。

・大きい声で、小さい声で、高い声で、低い声でなど、何パターンかすると盛り上がる。

 

③その文字のつく言葉を集める。

・「あ」から始まる言葉、「あ」が途中で出てくる言葉、「あ」で終わる言葉の3パターン。

・該当の字は黄色で書く。

 

④書き順を確かめる。

・みんなで「1、2」と声を出しながら空書きをする。

 

⑤書くときの注意点を確かめる。(重要)

・1画ずつ、どの部屋から書き始めて、どの部屋で終わるのかを必ず確認する。

・使わない部屋があるときは×をしておく。

f:id:RICO_Ysan:20201004220907j:plain

・はらい、はねなどを確認する。(腕全体ではなく、手首を使ってはらう、はねる練習を毎回する。私はねこの手と呼んでいました。)

・「ま」などは横長の丸、「す」などは縦長の丸(三角に近い)を作らせる。

f:id:RICO_Ysan:20201004222206j:plain

⑥練習マス1行目に取り組む。

・できたら手を挙げて待ち、丸つけをしてもらう。

・全部丸になったら残りのマスに進む。

 

⑦残りのマスに取り組む。

・できたら色塗りに進む。

 

⑧付属の絵に色塗りをする。

・できたら提出する。(移動は黙って)

 

1行程ずつ詳しく見ていくとこんな感じです。

 

(2)1対1の指導

⑥の行程で手を挙げた児童とは、1対1で関わることになります。このときの関わり方でその児童の字に対する意識が変わります

 

・必ず1文字ずつ丸をする。

・よく書けていたら花丸をする。

・「この字が特にいいね。」「ゆっくり集中して書いていたね。」など、プラスの声かけを一言はする。

 

しかし、直しは容赦なくやりましょう。字が上手で得をすることは多くありますが、損をすることは一切ありません。厳しいかも…と躊躇せず、その人の将来のためと思って直しましょう。その際、できていないから直し、というニュアンスにならないように気をつけます

 

・「ここをもう少しこうすればもっとかっこいい字になるよ。」など、前向きな声かけをする。

・「1画目は上手に書けているね。2画目をもう少し4の部屋まで入れよう。」など、具体的に指導する。

 

直されたノートが後から返ってくるのと、上記のように励まされたり、具体的な指導をされたりしながら1対1で直されるのでは気持ちが変わってきます。このように声かけをするために、1行目が終わった段階で1人ずつ丸つけをして、1対1の指導をする場を作ります

1行目で一度指導を入れることで、2行目以降は意識して練習できるというメリットもあります。

 

(3)紹介する場を設ける

仕上げです。丁寧に書いていた児童、集中して一生懸命書いていた児童を何かしらの方法で紹介します。そうすると、さらに意欲が高まります。

『上手に』書いている、ではなく『丁寧に』書いている児童を選ぶのがポイントです。

『上手に』書けない児童はどうしても字の練習が嫌いになります。上手くできないことを好きになれないのは当然ですよね。

なので、私はいつもクラスの人に、「『上手に』書こうと思わなくていいから、『丁寧に』書けるようになろう。それは誰にでもできるよ。」と声をかけることにしています。そして、そういう基準で紹介するノートを決めています。

 

紹介する方法としては、学級通信と教室掲示をよく使います。特に学級通信がおすすめです。保護者の目にも触れるので、加えて宿題時の声のかけ方、直しのポイントなども伝えていけると、協力してもらいやすくなり一石二鳥です。

 

 

以上が3つのポイントです。

毎日この指導を続けることで、字を丁寧に書くことが身についていきます。逆に1年生のこの機会を逃すと、カタカナ指導や漢字指導が始まったときに、字を丁寧に書く意識がないまま進めることになります。それは、6年間全てに影響を与えてしまいます。担任が根負けせずに、褒める・直す・励ますをくり返しましょう。字が丁寧なのはすごいこと!という意識をこの時期に植え付けてしまいましょう。

 

 

(4)まとめ

字を丁寧に書く意識をもたせるには

(1)基本を押さえた全体指導

(2)1対1の指導

(3)紹介する場を設ける

の3点を、根気強く日々繰り返すことが大切です。

 

クラスの人たちの字が上手くなっていくと、担任としても丸つけが気持ちよくなってきます。楽しく字の指導をしていきましょう!

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

参考になった、ここをもう少し詳しく!、○○について語ってほしい、などなど、コメントいただけると励みになります( ´ ▽ `  )

 

頑張って更新しますので、よろしくお願いいたします(´ω`)

参加しています。クリックしていただけると嬉しいです(´ω`)

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村